潔斎(けっさい)について具体的な作法も含めて解説

やまとおとめでは神社での奉納活動を行っています。神聖な神社の境内、澄んだ空気の中で行う奉納は、私たちにとっても毎回特別な時間です。

今回は神前に立つ「前」の準備としての「潔斎」についてお話しさせてください。

奉納メンバーが本番を迎えるにあたり、静かに実践していること。それが「潔斎(けっさい)」です。

目次

潔斎とは

潔斎とは、心身をゼロに戻すこと

潔斎とは端的に言えば、大切な行事の前に心身の穢れ(けがれ)を払い、清める行為のことです。

神社への奉納において、これは「絶対にしなければならないルール」ではありません。しかし奉納メンバーは、本番の3日から1週間ほど前から潔斎の期間に入り、心と身体を調えてから神社へ伺います。

具体的な作法

具体的には、以下のような作法を一人ひとりが静かに実践しています。

※ 食事を調える(オリエンタル・ヴィーガン)期間中はお肉や魚、アルコール、タバコを控えます。さらに、野菜の中でも「五葷(ごくん)」と呼ばれる匂いや刺激の強いもの(玉ねぎ、にんにく、ニラなど)を抜いた食事を摂ります。

※ 環境と行動を調える大騒ぎするような賑やかな場所への出入りを避け、自分のエネルギーを乱さないよう穏やかに過ごします。

※ 当日の身なりを調える奉納当日の朝は、塩や冷水で身体と口を清めます。肌に直接触れる下着は「奉納専用」のものを選び、足袋(たび)は真新しい「新品」を着用します。

最初は「少し厳しそう」と感じるかもしれません。しかし、実際に体験してみると、身体も心も驚くほど軽くなり、五感が研ぎ澄まされていくのをメンバー一同が肌で感じています。

制限ではなく、身体の声を聴く時間

私自身、日頃からこの潔斎に近い食事を続けています。動物性食品を控えると、自分の身体に入るものに対してとても敏感になります。「自分にとって本当に必要なものは何か」「本当の栄養とは何か」が、内側から自然と分かるようになってくるのです。

もちろん、体質や体調は人それぞれです。厳しく規制しすぎて体調を崩してしまっては本末転倒です。

そのため、メンバーへも「絶対のマスト」としては課していません。

何よりも大切なのは、ご自身の身体の声を聴くこと。無理のない範囲で、自分の内側と対話することを大切にしています。

できる限りの準備を調える理由

「そこまでしなくても、奉納はできるのではないか」

そう仰る方もいるかもしれません。確かに、形だけであれば潔斎は必要ないのかもしれません。

しかし、私たちは神社の外から伺い、神聖な場所で奉納を「させていただく」身です。

神様や、その場所を守ってこられた方々への敬意を忘れてはならないと考えています。

だからこそ、やまとおとめでは、今できる最大限の準備と真摯な想いを持って、真っ直ぐな心で奉納へと向かっています。

私たちの奉納の背景にある、この「目に見えない祈りと準備の時間」も一緒に感じていただけたら幸いです。

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この記事の執筆者

いとうひさののアバター いとうひさの やまとおとめ代表

やまとおとめ 代表 
一般社団法人 日本歌舞振興協会 代表理事
巫女舞・披講歴11年以上・クリスタルボウル演奏歴19年以上
現在は「巫女舞・披講」を中心に日本伝統文化の伝承と普及活動中。自ら日本全国及び海外での神社で奉納奉仕・文化交流イベントでの公演の傍ら、東京・表参道稽古、オンラインにて巫女舞教室・披講教室を運営・指導を行う
巫女舞依頼・無料説明会実施中。

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